卵巣がん:半数以上が進行状態で発見される悪性腫瘍

子宮の両側についている卵巣という臓器に発生するがんのことです。腫瘍が大きくなってから、初めて自覚的な症状がでるため、その半数以上が進行がんで診断されている悪性腫瘍です。

抗がん剤が効きやすい

また、良性の腫瘍との鑑別も難しいため、手術で摘出・検査してから初めてがんと診断されるケースも少なくありません。

卵巣がんの症状
初期にはほとんど症状がありません。腫瘍が増大するにつれて、下腹部にしこりや圧迫感が生じてきます。また、大きくなった腫瘍に膀胱が圧迫されるため、頻尿になることもあります。

ほかの部位に転移してから腹水や胸水がたまり、それによって病気がわかる場合もあります。

卵巣がんの腫瘍マーカー:CA125CA602

卵巣がんの治療法
超音波、CT、MRI検査で大きさや病変の広がりを知ることができます。手術は、がんの状態によって異なります。腫瘍のできた卵巣と卵管の摘出、両側の卵巣と卵管の摘出、子宮を含めて摘出するなど、いくつかの方法があります。

さらに、大網という脂肪組織や後腹膜リンパ節を切除することもあります。転移している場合は、さらに抗がん剤による治療が必要となります。

卵巣がんは抗がん剤が比較的、効果を発揮しやすいがんです。中でもシスプラチンやカルボプラチンなどのプラチナ製剤は特に有効で、現在では卵巣がん治療の中心となっています。

またタキソールやタキソテールなどのタキサン系薬剤も有効であり、現在はプラチナ製剤とタキサン系薬剤とを併用するのが、卵巣がんに対する第一選択化学療法の標準となっています。