SLX:肺がん、消化器がんなどの腫瘍マーカー

SLXはがん細胞によって産生される糖鎖を検出する腫瘍マーカーです。肺がん、消化器がん、乳がん、卵巣がんなど、腺がんを主とした広範ながんで増加し、非がん疾患での偽陽性率が低く、がん特異性の比較的高いのが特徴です。

肺がん(とくに肺腺がん)、膵臓がんをはじめとする消化器がん、卵巣がんが疑われるとき、また、既にこれらのがんの診断を受けた患者さんで、手術後の再発のチェックや化学療法の効果判定など経過観察に用いられます。また、とくにこれらのがんの転移の評価を行うときに検査します。

SCCCYFRAは肺扁平上皮がん、NSE、Pro GRPは小細胞肺がんのマーカーとして用いられ、これらと併用して組織型別の診断が可能となっています。

膵臓がんにおけるSLXの陽性率はCA19-9には及びません。しかし、SLXとCA19-9との相関は低いため、並行測定によって診断率が向上します。

卵巣がんでは漿液性嚢胞がん、粘液性嚢胞がんにおいて高値となります。良性の卵巣腫瘍や子宮内膜症での偽陽性率は低くなっています。

SLXの基準値
38U/ml以下(IRMA法)

肺線維症、気管支拡張症、重症の肺結核など呼吸器系の慢性良疾患でとくに高い値を示しますので注意が必要です。とくにびまん性汎細気管支炎では高値となり、ときにこれらの疾患の経過観察にも用いられます。