hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

hCGは、妊娠期の胎盤の細胞が生産する性腺刺激ホルモンで、妊娠中期のダウン症のスクリーニング(ふるいわけ)検査として有用ですが、卵巣がん、絨毛がん、精巣がん、肺がんなどでも陽性を示すため腫瘍マーカーとしても利用されています。

hCGの基準値
0.2ng/ml以下

異常値の場合
測定値が高値の場合は、卵巣がん、絨毛がん、精巣がん、肺がんなどの悪性腫瘍をはじめ、多胎妊娠、胞状奇胎などが疑われます。CA-125など他の腫瘍マーカーや画像検査、組織検査を行って診断をつける必要があります。逆にhCGが低値の場合は、子宮外妊娠の可能性があります。

男性でhCGの数値が高値の場合には、精巣がんが疑われます。その90%は胚細胞性腫瘍といって、精子の基になる細胞から発生します。あまり聞きなれない名前ですが、ドリカムの吉田美和さんの夫・末田健さんが胚細胞腫瘍で亡くなられた(33歳)ので、ニュースなどで耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。

25〜35歳と他のがんに比べて若い世代に多いことと、転移してもシスプラチンという抗がん剤が非常に効果を示しやすいのが大きな特徴で、ほとんどの患者さんは根治が期待できます。