フェリチン:造血系の腫瘍で陽性になる確率が高い

フェリチンは血液中に含まれるタンパクの一種で、造血系の腫瘍(白血病や骨髄腫)で陽性になる確率が高いのですが、肝臓がん膵臓がん、胆道がん、大腸がんなど多くのがんで高値を示すため、部位を限定することはできません。

月経で鉄分が失われる女性の数値は低くなります

また、組織中の鉄と結合しているタンパクなので、鉄欠乏性貧血では減少します。ほかの血液検査と組み合わせて、がんのスクリーニング(ふるいわけ)検査や病状判定、経過観察に利用されるほか、体内貯蔵鉄の状態を推定するためにも行われます。

フェリチンの基準値
男性…20〜220ng/ml以下
女性…10〜85ng/ml以下(RIA法)

男性は女性の約2倍となっていますが、これは貯蔵鉄量の差異を反映しており、女性は月経による慢性の鉄喪失になっていると考えられています。
したがって、閉経後の女性は男性の値に近づいてきます。

異常値の場合
白血病(とくに急性骨髄性白血病)、肝臓がん、膵臓がん、腎臓がん、卵巣がんなどでは陽性になる確率が非常に高いとされています。また、肺がん、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、ヘモクロマトーシスなども疑われます。