CEA:消化器系がんの腫瘍マーカー

CEAは胎児の消化器細胞だけにあるタンパクの一種ですが、がん細胞が増殖している組織内からもつくり出されます。消化器系がんのスクリーニング検査として広く用いられ、また、がん治療後の経過観察、再発や転移の早期発見にも重要です。

CEAは胃がん大腸がんの腫瘍マーカーとして知られていますが、進行胃がんの30〜40%にしか検出されません。肝臓がん、胆道がんにも用いられます。
ただし、胆管がんでは必ず上昇するとは限らず、胆のうがんではCA19-9ほど顕著には上昇しません。膵臓がんの場合は、スクリーニング検査としては不十分で、治療効果の特定に有効です。

消化器系がん以外のがんでも広く陽性を示す反面、臓器特異性は低いので、この検査だけでは診断はできません。また、陽性になるのは進行がんが多く、早期がんの診断には適さないので注意が必要です。

CEAの基準値
5.0ng/ml以下

健康な人でも約3%の人は基準値を超える場合があるとされており、高齢や喫煙でもやや上昇する傾向があります。がんが進行するにつれて高値となり、基準値の倍以上ではがんの疑いが濃厚、4倍以上では転移がんが疑われます。

異常値の場合
CEAが高値である場合、体のどこかにがんがある可能性が高いので、症状にあわせてほかの血液検査やX線造影、超音波、CTなど消化器系を中心に、肺や婦人科などの精密検査も必要になります。また、がんは進行性であり、CEAの高値ががんによる場合は上昇傾向を示すため、1〜2ヵ月後に再検査を行います。これで変動がなければ、高値でも心配ないことがあります。

CEAは、がんを切除したり、抗がん剤療法でがんが縮小したりすると値は低下します。その後の経過観察でのCEAの再上昇は、がんの再発やほかの臓器への転移などを疑わせる指標のひとつとして重要になるため、2〜3ヶ月に1回は測定します。
もし、再上昇を認めた場合は、ただちに腹部超音波検査や腹部CTなどの精密検査が必要です。