CA602:卵巣がんの腫瘍マーカー

CA602は上皮性卵巣がんのマーカーとして有用で、がんの診断および術後再発の早期発見、治療のモニタリングなどに用いられています。CA125と同様に、卵巣がんを疑う場合にまずチェックされる腫瘍マーカーです。

CA602の基準値
63U/ml以下

基準以内でも卵巣がんの場合があるとともに、それを超えた場合には卵巣がんが疑われるわけですが、CA602には偽陽性を示す疾患・病態が少なくなく、とくに子宮内膜症性嚢胞との鑑別が難しくなっています。

ただし173例の卵巣腫瘍に対してCA602を用いてスクリーニングをした結果では、63U/ml以上・200U/ml未満では子宮内膜症性嚢胞と卵巣がんがほぼ半々であったのに対し、200U/ml以上では80%以上卵巣がんだったという報告があります。

異常値の場合
異常高値をみた場合、卵巣がんをはじめとする悪性腫瘍を疑われますので、超音波検査、CTスキャン、MRIなどの各種画像検査を行い、腫瘍の存在部位を確定することが必要です。
手術後あるいは治療後にCA602の再上昇傾向を認めた場合には、再発・再燃を疑い、全身検索を行います。

子宮内膜症を疑われる場合は、まずほかの腫瘍マーカー、画像診断、腹腔鏡などで悪性腫瘍を否定する必要があります。