その他の腫瘍マーカーの一覧
ここまで、使用頻度の高い腫瘍マーカー(右側のリスト一覧)を見てきましたが、このページではそのほかの腫瘍マーカーをリストとしてまとめてみました。
検体は最後のポリアミンとBJPのみが尿となっており、それ以外はすべて、血清を調べます。
腫瘍マーカーには数十種類ありますが、決まった臓器のがんに反応する(特異性が高い)ものもあれば、多くの臓器のがんに反応するものもあります。
そのため複数の腫瘍マーカーを組み合わせたり、血液検査や画像検査、病理検査などの結果から総合的に検討されます。
| 名前 | 基準値 | 特徴 |
|---|---|---|
| IAP | 500ug/ml以下 | 免疫機能の低下する悪性腫瘍(消化器がん、肺がん、卵巣がん)や慢性炎症などで上昇するため、経時的に測定すると治療経過・再発などを判定する指標となります。 |
| BFP | 75ng/ml以下 | 消化器、泌尿器、生殖器などのがんのマーカーとして利用されています。 |
| SPan-1 抗原 | 37U/ml以下 | 膵臓がん、消化器のがんの診断補助、治療効果判定、経過観察などに有用です。 |
| DUPAN-2 | 150U/ml以下 | 膵臓、胆道、肝細胞がんのマーカーとして有用ですが、良性疾患でも高値を示すことがあります。 |
| NCC-ST-439 | 7U/ml以下 | 当初は胃がんのマーカーとされていましたが、膵臓をはじめとする消化器がんや、乳がんの目安としても利用されています。 |
| BCA225 | 160U/ml以下 | 乳がんへの特異性が高いため、乳がんの治療効果や再発の判定に有用です。 |
| ProGRP | 46pg/ml未満 | 肺がんに特異性が高く、NSEよりも早期に数値が上昇します。 |
| PAP | 3ng/ml以下 | 前立腺のマーカーですがほかの病気でも反応します。主に経過観察に用いられています。 |
| γ-Sm | 4ng/ml以下 | 前立腺のマーカーです。PAPやPSA(前立腺特異抗原)の補助的検査として行われます。 |
| STN | 45U/ml以下 | 胃、胆道、膵臓、卵巣、子宮頸がんなどで高値を示します。 |
| CA50 | 40U/ml以下 | 膵臓と胆道系のがんに高い陽性率を示します。CA19-9やDUPAN-2などの腫瘍マーカーと併せて、これらのがんの診断、治療後の経過観察、再発の早期発見などに利用されます。 |
| CA54/61 | 4U/ml以下 | 卵巣がんで高率に陽性となり、CA125などと併せて、診断材料となります。 |
| CA72-4 | 4U/ml以下 | 消化器、卵巣、乳がんのマーカーとして有用です。 |
| CA130 | 35U/ml以下 | 主に卵巣がんで上昇を示すマーカーです。 |
| BAP | 男性:13〜33.9U/l 女性:9.6〜35.4U/l | 慢性腎不全による透析患者の診断指標として有用です。 |
| Dpyr | 男性:2.1〜5.4nmol/nmol・Cr 女性:2.8〜7.6noml/nmol・Cr | 悪性骨髄腫の骨転移の有無、多発性骨髄腫の病状や治療など骨病変のモニターとして有効です。 |
| KMO-1 | 530U/ml未満 | 消化器のがんに高い陽性率を示し、特に膵臓、胆嚢、胆管、肝臓がんで高くなります。病気の経過、治療効果の判定と、慢性膵炎、胆石、急性肝炎などの良性疾患との鑑別役立ちます。 |
| ポリアミン | 13.2〜46.2μmol/g・CRE | がんの大きさや進み方を反映するため、経過観察や悪性リンパ腫の診断、抗がん剤や放射線療法の治療効果の判定などに使われます。 |
| BJP | 陰性(-) | 多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、原発性アミロイドーシスに反応します。 |